よくある誤解 / 14
学習への利用をオフにすれば、過去のデータもモデルの記憶も消える?
結論
学習利用を断る設定、保存データの削除、学習済みモデルへの反映は、別の処理です。
もう少し詳しく
学習利用を断る設定、保存データの削除、学習済みモデルへの反映は、別の処理です。 一つの設定だけで過去のデータやモデルへの影響がすべて消えるとは判断できません。ここでは禁止表示の法的効力ではなく、サービスの設定が何をするかを扱います。
なぜ設定の名前だけでは判断できないのか
Googleの個人向けGeminiアプリの公式説明では、[アクティビティの保存]がオフの場合、以降のチャットはAIモデルの改良に使われませんが、フィードバックを送った場合は例外があります。応答や保護等のための保持もあり、オフは即時の無保存を意味しません。
同じ説明は、人間のレビュアーがレビューしたチャットはアクティビティを削除しても削除されず、最長3年間保存されるとしています。したがって、学習利用の制御とアクティビティの削除も同一ではありません。この説明の引用箇所から、既に学習された内容をモデルから取り除く保証は確認できませんでした。
この説明で言えないこと
この個人向けアプリの説明を、法人向け契約、API、他社の画像サービスへ一般化できません。全サービスで過去の影響を除去できないという技術的断定でもありません。当該設定による過去の学習済みモデルからの除去の実施・保証は未確認です。収集拒否、将来の学習利用停止、保存データ削除、モデルからの除去のうち、何を希望し、どこまで説明されているかを分けます。
適法な利用の例
自分が利用権を持つ非機密の原稿について、入力前に適用される設定とフィードバックの扱いを確認し、許された範囲で推敲に使うことが考えられます。他人の個人情報や契約で送信を禁じた資料を、設定がオフだから入力してよいとは判断できません。
一次資料のどこに書いてある?
- Google『Gemini アプリのプライバシー ハブ』(表示された最終更新日2026-09-24、2026-10-05確認):『データの保持期間』、『[Gemini アプリ アクティビティ] がオフになっている場合、Google は一時チャットとチャットをどのくらいの期間保持しますか?保持されているデータは何に使用されますか?』、『Google はフィードバックをどのように使用しますか?』。HTMLの見出しで参照し、固定頁番号はありません。