よくある誤解 / 05
画像をAIに入力するi2iは、追加学習で、常に違法?
結論
通常のi2i(画像から画像を生成する処理)は、既存モデルを使う推論で、追加学習とは別です。
もう少し詳しく
通常のi2i(画像から画像を生成する処理)は、既存モデルを使う推論で、追加学習とは別です。 入力しただけで「学習したから違法」とは判断できません。
なぜ同じ処理ではないのか
Diffusersの代表的な実装では、入力画像を処理し、ノイズを加えてから、学習済みモデルでノイズを除去して画像を作ります。この呼び出しではモデルの重みを更新しません。入力を手掛かりに生成する処理と、重みを更新する訓練を区別する必要があります。
この説明で言えないこと
推論だからといって、作ったものを自由に公開できる、とは言えません。自分で楽しむための入力は、私的使用のための複製として許諾なく行えます(解説32)。一方、出力の公開・配布や、サービスが入力を保存して後日学習に使うかは、それぞれ別の問題です。自分が権利を持つ絵を、規約で認められた範囲で変換する使い方もあります。
一次資料のどこに書いてある?
- Diffusers公式Image-to-image:Image-to-image・Strength。公式実装の
__call__と denoising loop(2026-10-03参照)。技術上の根拠です。 - 文化審議会法制度小委員会『AIと著作権に関する考え方について』(2024-03-15):本文pp.37–38「生成指示のための生成AIへの著作物の入力」「権利制限規定の適用について」。入力に伴う複製と目的、私的使用目的の複製の適用を検討する公的解釈です。
- 著作権法:30条1項(私的使用のための複製。1〜4号の場合を除く)。2026-10-27に公式の条文データで確認。